深く息を吐く

自省用

マシュマロ能力だけじゃダメだとおもう

ゆうべチャンネルをぐるぐるしてたら、Eテレソウル白熱教室が放送されてた(2013年5月31日の再放送)ソウル大学のキム・ナンド教授。最初ぼーっとみてたら面白くて、つい最後まで観た。子供をもつ親向けの講義。この人で4週もやってたのに最後の回だった…。

再放送だから、きっと番組感想のブログがあるだろうと思ったらいくつかあった。私がだらだら書くよりわかりやすいと思うので、興味のある方はこちらをどうぞ。下のアメブロのほうは少し長いです。

 

マシュマロ能力って

有名な「マシュマロ実験」というのがあるそうで、4〜5歳の子どもに「マシュマロをひとつあげる。今食べてもいいけど、15分がまんできたらもうひとつマシュマロをあげる。」と言って、子どもだけ部屋にのこす。マシュマロ実験 - Wikipedia


↑マシュマロをガマンしてるかわいい子の動画(0:45くらいから)

 

時間まで我慢して2個のマシュマロを食べられた子どもは30%くらい。実験の15年後に被験者たちを追跡調査したら、我慢できた3割のグループはできなかったグループにくらべて学歴や年収が高かった、というもの。

「我慢できる人」は脳が違う? « WIRED.jp ←ブクマ面白い。

 

教授は「欲望を先送りする能力=マシュマロ能力」が大切という。

 

全体的に、教授のお話はうんうん!と思って聞いてたのだけど、私はこのマシュマロ能力だけがなんとなくスッキリしなかった。

欲望を先送りする能力は確かに大切だと思う。アリとキリギリスのお話なんてそうだよな。

 

マシュマロ能力は大事だけど

なんでスッキリしないのか考えてみた。

自分自身のことを考えてみると「マシュマロ能力」は高い方だと思う。でも成功者ではない。共働き子1人なのにお金の余裕はない!「マシュマロ能力」だけがあればいいわけじゃないんだよな、と思う。

 

私が子どもだった頃、戦後よりはマシだろうけど、色々とガマンをせざるを得ない家庭環境だった。基本貧乏だったし、美味しいものは仏様とおじいちゃんの許可を得てからだったし。上と下にはさまれた中間子だったせいか、小さい頃からガマンは慣れてた。だから「マシュマロ能力」を身につけざるを得なかった。マシュマロ能力というよりも、思い通りにならないことがデフォルトというか、低めでも満足する能力というか。ちきりんさんが言うような「お年玉はソッコーで使う」ことなんかできなかったしな…。詳しくは→昭和時代の私の実家 - 深く息を吐く

しかし我慢強いせいか?勉強はまあまあできた。やるべきことがわかってる範囲や、目標が明確な場合はある程度はできるんだよ。でも、でもね、社会にでてから、なんか世渡りがうまくないんだよな。これは友達にも言われたことがあるのだけど、大変なところにわざわざ行ってるというか、わざわざ苦労してるようなところがある。器用ビンボーというか。逆に、チャンスかもしれないときに、自分はここまでできないんじゃ…と思って尻込みしちゃうところがある。

たくさんマシュマロをもらおう、と思う気持ちが少ないからか。それとも先の先までちゃんと読めないあたり、私は本当の意味で「マシュマロ能力がない」のかも。

 

しかし、「マシュマロ能力」とプラスで「野望」や「機転の良さ」や「波を読む能力」がないと、世渡りはうまく行かないんじゃないのかと。

 マシュマロテストが終わった時点で、大人にとびきりの笑顔をみせたり、気のいいことを言えたり、一芸をして「かわいいからもう一個おまけであげちゃおうかな♡」と大人に思わせることができる能力。

もしかしたら「二つ目のマシュマロは嘘なんじゃないか」と、あえて1個だけ食べる判断をあえてした子もいるかもしれない。

もしかして、そういうのも含めて「マシュマロ能力」なのかな……? いや違うか。

講義の最後、教授は「親は子にいつまでもエサをとってやるんじゃなく、エサを自分でとれる子に育てるべきだよね」なんてことを言ってた。

 

(追記)

教授の講演会Facebookがあった。マシュマロ能力と一緒にこんなことが書いてあった。やっぱり野望が必要だ!

 

熱く強く望んでください。

憧れてください。

羨望してください。

若い時に、夢と目標を持つことは大切なことです。

あなたが憧れ、目標としたくなるようなモデルを探して、それに近づくように努力をしてみてください。

マシュマロ能力を磨け──『つらいから青春だ』キム・ナンド講演会より(2)

 

キムナンド先生の本は日本語版もあるようだ。すごいタイトルなので覚えやすい。 

つらいから青春だ

つらいから青春だ