深く息を吐く

自省用

「子どもの貧困」読みました

しっきーさんのこの記事を読んで、

「子どもの貧困」を読んでいたら、先日のクローズアップ現代で同じテーマをとりあげてた。

これ、今の日本? 友達とマックに行くのをガマンしなきゃいけない17歳がいる…。教育以前の食のことでビックリした。

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日本の貧困家庭は、世界の中で「働いてるのに貧困」の率がとっても高いらしい。それから、自己責任の国アメリカよりも国の教育費負担が少ない。データはちょっと古いけれど他の国との比較。今年は5年連続で最下位らしいです。特に就学前と高等教育への公費が少ないらしい。

時論公論 | 解説委員室:NHK

 

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教育への公的支出、日本は3年連続最下位 :日本経済新聞

 

筆者は、日本の一般市民が考える「子どもが最低もつべき必需品」の期待値は国際的にみて低いと言ってる。お金がなくても、学びたい子は高校に行けるべき、と考える人は61% 。希望する子が全て短大or大学に行けるべきと考える人はさらに減って42% 。

お金がないなら上の学校行けなくても仕方ないよ、と考えてる人が半分近く。高等教育の公費負担は少ないのはそのせいか。それとも、公費負担が少ないからそう思う人が多いのか。とにかく、子どもがお金がなくて学校行けなくても自己責任、と考えてる人が多い。そりゃ少子化になるよ。

 でも、そう考えてる人が多くても、中卒や高校中退でも就ける職は社会全体の4割もあるのかな? 働き口があったとしても、ただでさえ、経済的に苦しいことで虐待があったり、なくても精神的なケアが必要な子が多そうなのに、きちんと働き続けられるんだろうか。辛くてうつになったりひきこもっちゃったら。負のスパイラル。

 

ひとり親に対してのフォローが少ない ※特に離婚した場合

一番気になったのは、日本はひとり親に対するフォローが少ないみたいということ。

配偶者が死別して子どもがいる場合、国民年金で年間100万くらい出る(条件があるけど)。厚生年金はもう少し手厚い。子どもがいなくても出る。

でも離婚した場合は月に4万ちょっとしかでない。しかも所得制限あり。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shien_05.pdf  厚生省 

ひとり親を支える「児童扶養手当」 [出産・育児費用] All About

離婚した人との間で養育費がとりきめてちゃんと払ってもらえるのが前提な金額のような感じ。

別れた人がダルビッシュみたいな人ならいいけど、そもそも養育費の取り決めをしてる人が全体の1/3で、ちゃんと受け取ってる人は1/5ほどらしいです。途中で減額したり、ばっくれちゃう人が多いということ。養育費の取り決めをしないのは、相手に「意思や能力がない」から話すだけムダ、と思う人が半分近いそう…。だから別れるんだろうけど。

しかし欧米は、別れた人からちゃんととる。この養育費に公的制度があって、税金みたいに徴収するしくみがあるんだって‼︎  (それでも貰えてない世帯が2割くらいあるそうだけど) 日本はこういうのがなんでないんだろう。産むのは女の人だけど、ひとりじゃ子どもできないんだから、作った人も成人まで責任もたないとダメだよね…。

例えば、大阪の二児置き去り餓死事件、そりゃ悪いのはあの母親だけど、その状況に追いつめたまわりの人や別れた父親は責任ないのかな、と今も思う。

とりあえず、離婚した子持ちの人への養育費をもう少し手厚くしてもいいんじゃないのかな、と思いました。

  

 

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)

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