「変貌する“心の未来”」
Eテレ・ニューヨーク白熱教室ミチオ・カク教授の講義「変貌する“心の未来”」をみた(2015年4月24日放送の録画/今頃)面白かったのでメモ。
こういう番組内容紹介はどこまで著作侵害になるんだろう…と思いつつ要点だけ書いた。
意識とはなにか
意識とは「環境」を評価する方法の集合体。だから光を感知して花を咲かせる植物にも意識があると考えられる。動物は植物の何千倍もの意識を持つ。
- Level.1の意識:爬虫類脳→「空間」を理解できる どこにいるか理解できる
- Level.2の意識:哺乳類脳→「社会」を認識できる 群れで行動できる
- Level.3の意識:人間の脳→「空間」「社会」に加え「時間」を認識できる
動物は今だけを生きている。人間はそうではない。明日の概念があり計画をたて戦略をたてる。起きるであろうことを予測する。自分が死んだ後のことも(マシュマロ能力の話も出た)。我慢(努力)の先に夢の実現があると信じれば、努力をすることができる。将来をみすえる能力=「時間」の意識が人生というプロセスの鍵だ。
オバマ大統領のブレインプロジェクト
オバマ大統領は2013年脳の研究に1億ドルを投じ、今後10年続けるという。
★精神疾患への対策
精神疾患はごく身近にある病、聖書の昔からある病 有名な人も数多く罹っている疾患なのによくわかっていない。社会問題だ。
★ヒト・コネクトームプロジェクトをたちあげたい
ヒト・コネクトームとは人間の神経回路の全体図。記憶も遺伝情報もディスクに保存されれば、その人間の情報は死なないということになる→「魂の図書館」がつくられるだろう。遺伝情報とヒトコネクトームがあればホログラムでその人を呼び出して話すことができる。ヒトコネクトームが完成すれば、それを宇宙へ送信することができる。
学生の質問:
「宇宙に意識を送る前に、近い将来、数千キロ離れた場所に意識を移動させることができるようになるのか?」
カク教授:
「それはブレインネットと呼ばれる未来のネットのあり方だ。現在はデジタルデータをやりとりしている。未来では感情そのものを送ることができるだろう。」
「スクリーンで見るという映画のあり方を変えるかもしれない。リアルに匂いや触感、恐怖や楽しさ、喜びなどの感情などを鑑賞できることができるかもしれない。」
オバマ大統領の脳研究関係の記事があった。意識をデジタルで飛ばすにはまだまだ程遠そうで良かった。
最初の意識の話は面白かった。ただ、脳の研究で精神疾患の解明が進むのはいいけど、感情がデジタル化する話あたりからどんどん怖さを感じながらみた。死んだ後も意識が標本として?残るなんて気持ち悪い。サロゲートやマイノリティリポートどころじゃない。最後の映画の話もいやだなあ。ゾンビ映画なんて怖くてクサくて観れなくなっちゃうから。
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