美しくて怖いAI映画。R15。「28日後…」脚本のアレックス・ガーランド初監督作品。久々に自分の中では大ヒット映画だった。すごく面白かったので、なるべくネタバレなしで書く。
アカデミー賞の視覚効果賞を受賞している。派手なCGアクションとかはないんだけどこのロボットのボディをみれば納得。この透明なロボットがすごく自然に動いてる。
観てるときには全然気がつかなかったんだけど、「スターウォーズ/フォースの覚醒」のキャストが二人。ファーストオーダー側のハックス将軍役の人が主役ケイレブ。レジスタンス側の凄腕パイロット、ポー・ダメロン役の人がIT会社社長ネイサン役。髪型や衣装が全然違うし、ポーダメロンの人は体型も違うような感じがする。
ホームページみたときに、美女のロボットってモチーフからターミネーター サラ・コナークロニクルズを思い出したんだけど、テーマは全然違った。
インターネットのプログラマーをしている男が社内の抽選で一等賞になり、社長が所有する人里離れた別荘で一週間の滞在をする機会を得る。そこで彼は美しい女性のボディを持った人工的知能との交流を強いられる。SF・スリラー。
GoogleみたいなIT企業の社長ネイサンは人里離れたところにラボをつくって籠ってAIをつくってる。そのAIの出来をテストするために若い男性社員ケイレブ(ハックス将軍役の人)がそのラボに呼ばれ、AIがどのくらい人間らしいのかを探っていく話。
少し先の未来は本当にこのくらいのAIができてしまいそうで、そのときにロボットの意識のコントロールが人間にどれだけできるんだろうかと考えさせられる。
登場人物はすごく少ない。映画の舞台も密室ってほどではないけど広くはない。でもすごく素敵なところで、あー、こんなところにしばらく泊まりたいなー!と思った。
こんな日本人の美女も出てくるよ。
このMVがこの映画のロボットと似てるのは偶然なのか。
The Chemical Brothers - Wide Open ft. Beck
この映画を観る前に、たまたまこんな本を読んでいた。
脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)
- 作者: 前野隆司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 文庫
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「心」はもともとなくて、ただ進化上、脳みそが「意識」があるほうが生きて行く上で便利だから「心」「意識」が生まれたんだということが書かれてる。だからAIにも意識が生まれることは十分考えられるし、将来AIの「人権」だって大事にされるべきであろうなんてことも書かれてる。この映画みて、確かにそうかもなと思った。
残念ながらほとんどの映画館で上映終了してしまったので、興味がある方は是非DVDで観てほしい。
私は先々週に渋谷のアップリンクにて鑑賞。初めて行ったけれども、教室みたいな感じの映画館で味わいがあった。いわゆる映画館の椅子ではなかったけど、座り心地はとてもよかった。普通のビルを映画館にしているので音響があまり良くなくて、クライマックスのとき耳を塞いでしまうくらいだったんだけど、この映画館はまた行きたい。