深く息を吐く

自省用

美術館はひとりで行きたい

東京にいることのメリットのひとつに展覧会や美術展がたくさんやってることがある。最近はあまり行けてないが、学生のころは時間があったから、ジャンル関係なく建築・絵画・デザイン・彫刻などなど観に行っていた。入場料ってものがあるからところかまわずってわけにはいかなかったけど。友達と行くこともあったがほとんどはひとりで行ってた。あまり人に気を使わず思うぞんぶん自分のペースで見たい。勉強のためというよりは、実物または実物に近いものを見ることは目の快楽。それとゆっくりした時間が好きなんだと思う。

社会人になり行くことがだんだんと減り、結婚して子ができると行ける回数はがくんと減った。スターウォーズ展みたいに家族と共有できるものだったらいいんだけど、これは夫も息子も退屈だろうな、というものはがまんするか、平日時間作っていくようにしてる。最近は業務におわれてなかなかそんな時間を作れていない。

 

前から行きたいなと思ってたリトグラフ展がうっかりしてたら今日までだった。ダメもとで夫を誘ったら「面白そう、行こう」という。中学生以下無料だと、息子連れて3人で行く。

  

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↑チケット 

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↑展覧会リーフレット(ウラ)。ちょっとシワがよった…。

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201512_idem.html

 

この展覧会のタイトル「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。」と長い。「ロマンシエ」という小説に出てくる言葉だそうで、小説の中に登場する展覧会を東京でやってみようというものだったらしい。そんなことは見終わってから知った。作品自体はとても良かった。デビット・リンチが描いたものが小さなへやひとつ分あった。この人はもともとは絵画を勉強してたみたいだ。テーマはドロドロしたものばっかりで全部モノクロ(上のリーフレットだと上から3つめのモノクロ)。南川史門、やなぎみわなどの日本人作家のものも良かった。

 

でも息子は入場した途端にキッズケータイをぶんぶんふりまわして注意され、これはいかんとしっかり手をつなぐ。息子はたまに気になるものもあったようだけど、はっきりいってあまり興味がなく、とっとことっとこ行こうとする。放し飼いにするのは危険すぎるので、前半は主に私が、後半は夫が息子と手をつないで鑑賞した。結局息子の滞在時間がいちばん長かったのは最後のショップだった。ただ、東京駅の構内にある美術館ということで、館内のらせん階段に喜んでいたのはよかった。

 

行けなかったよりは行けて確かによかった。でも、科学博物館みたいなのは息子とせわしくみてても楽しいけど、ゆっくり観たいなと思うものは次は割りきってひとりで行こう…。過去にも何回か美術館の類に連れて行ってるけど、こども向けじゃないのはまだまだつまんないみたいだ。こないだのレゴ展は久々によく見てたけどな。レゴだしな。情操教育とかそういうのはおいといて、もう少し静かに見れないと周りに迷惑だわ…。