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深く息を吐く

自省用

「女子をこじらせて」を読んだ。

book

雨宮まみさんのことは2年くらい前の「穴の中でお待ちしています」のコラムで知った。真央ちゃんに嫉妬の記事。このころ、私もある有名人にものすごく嫉妬していたので自分のことのように読んだのを覚えている(今は嫉妬心は消えちゃったけど)。

こじらせ女子という言葉も知ってはいたが、雨宮まみさん発とは知らずにいた。「女子」がらみの書籍の名前は数冊知りつつも、私がもう「女子」っていうトシじゃないだろと思ってその手の本は読まずにいた。

でも先日ちょっとこじらせ書籍の話題があって少し気になっていた。書店に行ったら文庫があったので思わず手に取った。結構前に文庫化してたのね…。

そしたら非常に面白くて一気に読んだ。きわどい単語が文中にたくさん登場するので電車の中では本のページを細めにしながら読み、家では「お母さん何読んでるの〜?」と息子に聞かれ答えに窮しつつ「女の人が書いたお仕事の本だよ」と答えながら読んだ。

自分への自己評価が低くて他人からの評価が気になる! いやーーすごくわかる。私もそうだ。今だって多少そうだ…。

でもこの人はこれだけちゃんと自己分析して自分に向きあってきて闘ってきたことを赤裸々すぎるほどに文章化してる。なかなかできることじゃない。なんだかんだしながらこの人はすごく今は強い。最初にブスブス書いてあるから、え?ブスだったっけ?って画像検索しちゃったよ。キレイな人じゃないか! でもたぶん闘いながらキレイになったんだろうな、と思う。最後まで読むとそれがわかる。

この本を読んで、もうひとついいなと思ったのは彼女のご両親のことだ。

雨宮さんはこの本の中で2回、実家に避難する。一度目は大学卒業試験の直前。

母は「試験げなもういい。明日朝一番で母さんが迎えにいくけん、変なことは考えなさんな。母さんもパパも、あんたが生きとるだけでいいけん、何もせんでいい」と言いました。(P.68)

二度目は仕事と恋愛に追い詰められた時。

実家に帰って、ボーッとしました(中略)父も母も何も聞かずただ休ませてくれ、普通に買い物に連れていってくれたりして、私はこれからの収入のめどもついていないのに服を買ったりしました。服を買ったぐらいのことを喜べる自分が嬉しかった。(P.169) 

 

この実家での休養期間は重要だったんじゃないかなと思う。すごくいいご両親だな。

私が学生時代、私の父になにか意見すると決まって「いやなら学校やめちまえ! 誰が学費を払ってるんだ」と返してきた。夏休みは民宿(ペンション?)のバイト決めたと言ったら「旅の恥はかきすてで食い物にされる」と、勝手にバイト先に断りの電話を入れていた。就職の話も「公務員がいいぞーそれ以外はだめだ!」みたいなことしか言わないし。ただ母が受け止めてくれたから良かったけれど。とにかく実家は気の休まるところじゃなく、働き始めてきつくなったときでも帰りたくなるところではなかった。

私はこのご両親みたいに、子に何かあったんだろうというときに「なにも言わずただ休ませて」あげられる親になれるんだろうか。

 

 

女子をこじらせて (幻冬舎文庫)

女子をこじらせて (幻冬舎文庫)