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深く息を吐く

自省用

上昇婚の概念があまりなかった

女性は上昇婚、という言葉をよく聞く。確かにそうかもしれない。女子力の高い方は多分コレを高校生いや小学生くらいから本能的に知ってる、とも思う。

 

私は前にも書いたように貧乏育ちのせいなのか、育ちがすごく良さそうな人と何を話していいか分からなかった。学生のときになぜか旧帝大の方と合コンをしたことがあるのだが、全然盛り上がらずに終わった。電話番号を交換したような気もするが連絡はこなかったししなかった。友達の飲み会などで、世間様がいうエリートと知り合う機会もあったが、2・3度会ってそれきり。※大手広告代理店や大手証券会社や大手メーカーに勤務の方

 

20代の頃は、仕事で早く一人前になりたいと思ってたこともあって、あからさまに上昇婚をねらう友人の思考が理解できなかった(今は少しわかる)。

そんな私が当時おつきあいしていたのは、バイトしながらの夢追い人だったりフリーのデザイナーだったりで、将来設計なにそれおいしいの?という方だった。…しょうがないじゃん、あの頃はそういう人がキラキラみえたんだよ!

さすがに20代後半になると、これじゃいかん、普通に仕事をしてる人と…と思った。しかし自分と共通の話題がない人とはちっとも話が続かない。…悲しいことに私の20代は社畜時代でもあったので、仕事の話しかできない女ができあがっていたのだった。

ある時、同じ職場のKさんが会社を辞めるといった。会えなくなるのは淋しいと思い「辞めるなら一回デートしよう」と誘ってみたらおつきあいが始まり(略)2年くらい経ち、結婚の流れになった。20代のころおつきあいしていたふわふわ男とはちがい、

  1. 普通に勤め人(転職回数も少なめ)
  2. 穏やかな性格
  3. 仕事面で尊敬できる
  4. 話があう

でパートナーとしては充分な条件だと思った。

 

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photo credit: Hyougushi via photopin cc

 

彼は実家住まいだった。20代でお父さんと共同で買った家だというのは知っていた。彼は当時実家に12万以上入れていた。新居を借りるときになって知った。私の収入がある程度ないと借りるのキツいじゃないか。聞かない私も私、言わない彼も彼。もう大方払ったんだろうと勝手に思ってた…。

結婚してしばらくしてから家のローンは彼が60歳になってようやく終わる設計なのを知った。ショックだった。新婚で新しいローンを組むのは至難の業だ。というかムリだ。

 

もし結婚前にローンの残高を知ってたら私は結婚をやめたのだろうか?

何回も自問自答した。その度に、多分結婚していただろう、と思う。

なんでだろう。

彼の家の資本より、パートナーとしての彼の人柄のほうが、私のプライオリティが高いんじゃないか。

死んだおばあちゃんは、私の結婚が決まったとき「あんたはやさしい人をダンナさんにできて本当に良かった」と何度も言った。実家に帰る度に言った。私は旧い家長制度の実家で育って、威張る男に本気でウンザリしていた。

幸い私は仕事が好きだ。前ほどではないけど。働く時間は少なくなったが自分の食い扶持くらいは稼げる。

だからこれで良かったんだろうと思う。 いや、お金はあったほうがいいけどね。

 

***

結婚して約半年後、私の父が大きな借金を育てていたことがわかった。籍を入れた後だったけど、破談になってもおかしくはないと思った。そうなったらそうで仕方がないと思った。彼と彼の家族に迷惑はかけたくなかった。

でも破談にならなかった。

義父も夫も、それはお父さんの借金であって、君のつくったものではない。大変だったね、と言ってくれた。