読みごたえがあるギリシャ神話の絵本
むーかーしーギリシャーのイカロースーはー、の歌を何かで聞いた息子に、イカロスって何?と聞かれた。いい機会なのでギリシャ神話の絵本を読んだ。どれも読みごたえがあって大人にもおすすめ。
オデュッセウスの旅
この絵本は巻末の地図をちょこちょこ見ながら読むべし。
まず、右上に描いてるトロイアからお話がはじめる。
主人公オデュッセウスは長いトロイア戦争を戦い、有名なトロイの木馬作戦でようやく勝利。戦いが終わったから妻子の待つ故郷のイタカ(地図中央あたりちょっと右の赤い印)に戻りたいんだけど、帰る途中の海でなぜか神の怒りを勝って漂流。流れ流され、何回も死にそうになりつつ、どうにか故郷に帰るお話。故郷に帰ってからもすんなり行かずなかなか読み終わらない。初回読み終えるまでに5日かかった。
今映画でやってる火星にひとりぼっちの映画「オデッセイ」の名前の語源はこのオデュッセウスなんだろうね。
この絵本の濃さはこれで少しわかると思う。コマ割り!
この1見開きでトロイの木馬の話になってる。文字面だけ追ってても息子はよくわかんないから、内容を噛み砕いて解説しながら読んでると、もう1日3見開きくらいでギブ。
息子が気に入ってるのは、一つ目巨人のポリュペモス。ポセイドンの息子。最後のコマは人を喰らっている。しかしオデュッセウスはちゃんと策を練って逃げる。こういうのがたくさん出てきて、どんどん部下は死んでいく。黄泉の国みたいなとこにも行く。
いろんな怪物や神様がでてくるから結構楽しいようで、何回も「読んで!」とせがまれた。読んでと言ってくれるうちは読んでやろうじゃないか。
世界史でホメロスとかオデュッセイアとか習ったけど、こんな面白い話だったのね。。しかし文章だけだときっと最後まで読み切れない。絵本で読めてよかった。
登場人物がとにかく多い。名前も覚えずらく、毎回この巻頭ページで確認する。
イカロスの夢
- 作者: ジャン=コームノゲス,イポリット,Jean‐C^ome Nogu`es,Hippolyte,こだましおり
- 出版社/メーカー: 小峰書店
- 発売日: 2012/07
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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この本こそ「昔ギリシアの〜」の歌のイカロスの本。
藤子不二雄F先生の漫画でしか知らなかった「ミノタウロス」が重要なキャラクターとしてでてくる。クレタ島の王が神との約束を破ったために、神は王の妻を牛に惚れさせ、結果、半人半獣の子を産ませる。それがミノタウロス。ミノタウロスは暴れん坊で人を喰らう。困った王は名工ダイダロスにミノタウロスを閉じ込める迷宮を作らせる。そのダイダロスの息子がイカロス。ダイダロスの妻は奴隷の身分のため、イカロスは母を知らずに育つ。そのためイカロスはいろんな苦悩がある。結末を歌で知ってるから読んでて哀しい。物語は中盤、クレタの王子やミノタウロス退治の話や姫の話があって、なかなかイカロスの出番がこない…。
この本は息子に読み聞かせるのは途中で断念。文章自体が少し難しいし、内容も大人向け。高学年で本の好きな子なら読めるかな。
このシリーズでオデュッセウスの本もあるので今度読みたい。
- 作者: ジャン=コームノゲス,ジャックギエ,Jean‐C^ome Nogu`es,Jacques Guillet,村松定史
- 出版社/メーカー: 小峰書店
- 発売日: 2012/10
- メディア: 大型本
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息子には上のシリーズよりこっちの方が良さそう。これは絵本じゃなく児童書。挿絵がどころ入ってる。今ちょっとずつ読んでる。
ギリシャ神話 ペルセウスとアンドロメダ (ことりのほんばこ)
- 作者: 日下美智子,川瀬聖香
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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