こないだ息子にたくさん怒ってしまった。そのときに多用してた言い方が「なんで◯◯なの!?」。今回はこの反省。
「なんで○○なの?」は質問だけど
「なんで○○なの!?」と語気を強めるだけで詰問に変わる。
そう言ってるときは、○○した理由を知りたいというより「○○するな!」と言いたいだけだ。詰問は「問い詰める」と書くだけあってもう「詰んで」いる。聞かれたほうは「理由」を言っても「ごめんなさい」と言っても叱られる。
photo credit: run dorkas run via photopin cc
なんで「なんで!?」と言ってしまうのかな
自分の想定の範囲外のことがあると、それが良いことなら「うそ!!」と歓喜する。悪いことなら(当然こうあるべきなのにできていない!)→「なんで!?」となる。いつもある場所にないとか、言ったのにできてないとか、こうあるべきじゃないのに、ということなら何でも。
ギャップが大きければ大きいほど感情が動く。普段はある程度コントロールできる。だけど心に余裕がないと感情がオモテに出てくる。大きな声になったり、ひどい言葉も出てくる。
叱る側の事情。相手(子供)の問題行動は、叱れば、その時はやめてくれる。相手の問題行動のせい(だと自分では思う)で生じていた自分のイライラも,その時は消える。
イライラが消えることで、叱るという行動は「強化」される。つまり(子供の問題行動→)イライラ→叱る→イライラ消える
となれば、イライラが生じた場合、叱る行動が増えてしまう。ボタンを押すとえさがもらえるネズミが,ボタンを押す行動を繰り返すように、あるいはバーを押すと水が飲めるハトが、バーを押す行動を増やすように。
叱ることは「麻薬」になる/シンシア・ウィッタム『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』 読書猿Classic: between / beyond readers
親「なんで!?」→ 子「ごめんなさい」の流れで、言った方は怒りが少しおさまる。でも言われた方は萎縮してただけで反省してるわけじゃない。だからまた同じことを繰り返す。悪循環。
そもそも、実態をきちんと把握してないから想定とのギャップが生まれるんだよな。ヨミが甘いというか。こどもが一方的に悪いわけじゃない。想定からの少しのズレならショックは少ないし、じゃあこうしようか、と改善策を考えることができる。
「なんで」にかわる言葉
普段の言葉を意識してみたら、こどもとの会話の中に「なんで?」という言葉を思いのほか多く使ってることに気づいた。私は知りたいことがたくさんあるみたいだ…。「なんで」を使わないようにするのは結構難しいかも。どうすればいいんだ…
同義語で「どうして」という言葉がある。あくまで私の印象だけど「なんで」と「どうして」なら、「どうして」のほうが少し柔らかめに聞こえる。伸ばす音がひとつ入ってるから?
ためしに息子に、どっちが怒ってないように聞こえる?と聞いてみると「どうして〜の方」という答えが返ってきた。
話してるうちに「どーしてピーマン食べられた?どーしてピーマン食べられた?」(妖怪体操第一)を歌いだす。つられて「どうして」の歌がいくつかでてくる。
ドリカム「ねえどうーしてー」ユーミン「どうしてどうしてぼーくたーちは」おなかのへる歌「どうしておなかはへるのかなー」新しい曲は良く知らない。
じゃあ今度からこうしてみようか。
- 「なんで」と言ってることに気づく
- 「どうして?」にいいかえてみる
- 頭の中に曲を流す
- クールダウンして仕切り直す
もちろん「どうして?」も詰問形になるから、どこまで抑えられるかやってみないとわからないけど、あくまでひと呼吸おくための言いかえ。怒ってるのをやめるには、怒ってる自分に気づくのが良いと読んだことがある。ドラえもんの「まあまあ棒」の役目になればいいんだけど。
となってしまうので注意が必要。ガマンしすぎはよくない。
短く叱る
あとは現状をできるだけ把握して、普段から無理なハードルを与えてないかよく考えとくといいのかな。
それでもどうしても叱る→怒るになっちゃったら、早く「怒ってること」に気づいて短い時間ですませる。
ということができるようにコレを書いてる。うまくいかないときはまた反省文書くかも。上手に叱れるようになりたいです。