深く息を吐く

自省用

ギャングエイジ

新年度の保護者会に行ってきた。色々お話を伺った中で一番印象深かった言葉が「ギャングエイジ」。子ども時代がひとつ終わって、変化の大きい年頃になる。

幼児から少年へ。女の子は女性らしい体型に変化しつつ初経が始まる子もいるとのこと。心と体がアンバランスになってくる。例えば、心は大人なのにカラダはこども。逆にカラダは大人になりつつあるのに心がこども。息子はどっちかいうと後者かな…。

ギャングエイジ(gang age)とは、児童の発達に現れる特徴の一つである。児童が教師や保護者より友達を大切にし始める時期のことである。継続的な友人関係を作れるようになるのを背景に、教師から集団の形で自立し、仲間だけで行動する ギャングエイジ - Wikipedia

「ギャング」は悪い意味ではなくて、「同じ遊びが好きという仲間」というような意味らしい。同じ行動をすることによって一体感を感じる。親よりもグループの承認が重要になってくる。で、それを経て、思春期には互いの共通点を言葉で確かめ合うような仲良しグループの「チャムグループ」に変化していくという。これは女子っぽい。まあとにかく親から離れてく時期で、色んな意味でバランスをくずしやすくなってくるのでよく注意して見てあげてください、との先生のお話だった。

 

新しい一年生が入学してきて、その小さいのがわらわらわら〜っと群れてるのを見ると、ほんとに大きくなったなあ、もうこの時期は卒業しちゃったんだな、と正直淋しい。でももちろん嬉しい。身体測定の記録をみると、入学してから15cm伸びて体重は7kg増えた。クラスの中では小さい方ながら、確かに背も手足もすらりと伸びて「少年」に成長しつつある息子をみると、自分が親になってからもうそんなに経ったのかとびっくりする。

自分が今の息子くらいのことを思い出してみると、もう好きな男の子はいたし、女の子のグループでかたまったり、ときにははじかれたりというのもあって、学校に本当に行きたくなかったこともあった。そんな時期。

 

 

子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学 (光文社新書)

子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学 (光文社新書)

 

 

「小1の壁」はどっちかというとWM向けの言葉だと思うんだけど、今度は「10歳の壁」かよ、と思って思わず手にとってしまった。実際には壁なんてなくて、変化の年頃だということが色々書いてあってためになった。

 

「9歳・10歳の壁」という考え方はもともとは障碍児教育の世界ででてきたらしい。カーク博士(Kirk, 1962)という方によると「9から10歳までは能力を高められる。でもそれ以降が難しい」ということで「9歳の峠」という言葉が出てきて、だんだん色々な教育現場で使われるようになったらしい。

学習でも下記のような変化がでてくる。

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(子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学/P.48〜49より)

 

逆をいえば伸びる年頃であるとのこと。言語能力が発達し、論理的思考も深まる。概念的なことも分かってくるらしい。そうなんだ。ちゃんと発達するのかな。まだまだ変わんないかも…。

先生は「自尊心を大事にしてあげて、感情的にならず受け答えをしていってあげてください。でも愛情はたっぷりと目ははなさずに。まだまだ支えが必要な時期です。」とおっしゃっていた。

感情的にならず、っていうのがいつも本当に難しい。