深く息を吐く

自省用

義父が亡くなった

先月入院して、2週間も経たないうちに義父は他界した。足にむくみがあり、この夏にかなり体重が減っていたが、病院で詳しい検査を受けたのは秋も深まってからだった。末期の肝臓がんとわかったのは死の3週間くらい前で、やれることは緩和処置だけと医師に言われた。

入院にあたって夫は認知症の義母のショートステイ入居などの手続きにあたり、私はできる範囲で義父の入院サポートにあたった。

義父はかなり扱いが難しい人で、あまり会いたくない存在ではあった。意識的に距離を置いてお付き合いをしていたが、そんなことを言っている場合ではなくなった。

仕事の合間に検査の付き添いや入院手続き、入院後は病状悪化に伴う病室移動の手続きなど色々と慣れないことを夫とやっているうちにあっというまに重篤状態になり、初めて人が亡くなるときに立ち合った。

あんなに強かった人がみるみる弱っていき、歩けなくなった。入院して元気だったのははじめの4日くらいで、1週間経つと話すことも難しくなっていった。肝臓は沈黙の臓器というが、肝臓の機能が働かなくなってからの衰弱は早かった。

死にゆく時間を一緒に過ごしていたからか、息を引き取った時には夫よりも先に泣いた。これは自分でも驚いた。お葬式の時も少し泣いた。

この人がいなくなって悲しい、というよりも、人が亡くなるという現象がショックで泣いてしまったのかもしれないけど、結婚してからの義父母とのつきあいがもうすぐ20年くらいになることに気づいた。一緒に住んだのは5年10ヶ月だが。

 

重篤状態になり個室に移動になった時に、看護師さんから葬儀屋さんの当てをさがしておくように言われた。いざ亡くなると病院にはそれほど長くはいられないからだった。夫より私の方が時間の自由がややきくので朝な昼なに何社か見積もりを取り、お墓のあるお寺に連絡をした。この亡くなる前にあたりをつけておかないと大変だったなとつくづく思う。葬儀屋さんは最終的には電話の応対で決めた。

 

全然関係ないが、今日は私の曾祖母の命日だ。小1のとき。はじめてのお葬式だった。