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自省用

トンネリング

下半期、家庭内で流行った単語が「トンネリング」。ググるとまずIT用語が出てくるけど経済用語のほうの意味でのトンネリング。HNK(Eテレ)のやさしい経済番組「オイコノミア」から仕入れた言葉。

 トンネリングとは

「忙しくてやることがいっぱいありすぎて、一番大変なことに気をとらわれ、他のこまごまとしたやるべきことがポーンとぬけちゃう状態」。トンネルの中にいる状態に似ているからトンネリングだそう。

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 私が去年から仕事で絡み始めたYさんがお世辞にも要領が良いとは言えない人で、いつもバタバタバタバタしている。そしてこの一年、Yさんがらみの仕事がすごくやりずらく、夫に愚痴をこぼすこと数しれず。

そんな愚痴を聞いていた夫が、ある日オイコノミアを観ていて「トンネリング」という言葉を知る。あーYさんはこれだなー、と思ったらしい。夫はかばんの例えで説明してくれた。

トンネリングに陥って混乱してる状態は、たくさんの洋服をぐちゃぐちゃのままスーツケースに詰め込んでるような状態。きちんとたためば隙間がたっぷりできるのに、慌ててしまいこんで、ぎゅうぎゅうに押し込んだあげくはみ出し状態に。ここでいう洋服は「やるべき事」のこと。忙しすぎる状態だと仕事が雑になる。はみだし(ミス)もでる。

私は残念ながら番組未視聴。調べたら詳しく書いてあるブログがあった↓(こんなにまんま番組トレースしてもいいのかなという素朴な疑問も残るけど)

 

トンネリングとは、トンネルの中にいると外が見えないように何かに集中していると他のことに意識がいかなくなってしまうことです。目先の欠乏に対処することだけに集中しその他のことをほったらかしにしてしまうのです。(中略)

飛行機を安全に運行させるための指示を行う航空管制官は、長時間にわたって認知力に負荷をかけるという状態になっています。管制官が忙しいときとそうではないときで自宅に帰ってからの子どもに接する態度を調べた研究があります。その結果は、仕事が忙しかったときは子どもを意味なく叱ったりするというこうとがわかったのです。

NHK「オイコノミア」|時間がない人のための経済学: 敏腕ビジネスマンなら押さえておきたいテレビ情報

 

トンネリングしないように

トンネリングは忙しいがための小さいパニック状態。思えば20代の頃はよくなってたなーと思う。そのためにしなくてもいい仕事も増えたような。今はある程度この時間でこのくらいできる、というのがわかるから慌てることは少なくなった。でも仕事がつまってきたり不測の事態がおきて余裕がなくなってきて、家族にイライラぶつけてることは、残念ながらある。よくない。だから明らかにキャパオーバーな仕事は引き受けないに限る。

 

トンネリングしてる人には近寄らない

私がトンネリング状態でイライラしてるとき、なにかのはずみでそのイライラをぶつけられる息子の立場になってみると、まったくいい迷惑でしかない。息子は子供なので逃げるすべがないので私が気をつけるしかない。

大人の場合は逃げるすべがある。仕事がらみでどうしてもという場合でもすこしずつ距離をおくことはできる。

トンネリングになりやすい性格というのもあると思う。Oさんは経験不足もあるけれど、たぶんトンネリングに陥りやすいタイプなんじゃないかと思う。

子持ちは仕事にさける時間は限られてるのでなるべく効率的にやりたい。少しずつ少しずつ彼女がらみの仕事を断って断って、ようやく今月彼女と絡む仕事をゼロにすることができた。フリーなので仕事が減るのは痛いんだけど、精神的にこたえる人とやるよりは、すこしくらい安くても気持ち良く仕事ができる人と仕事したい。