深く息を吐く

自省用

「エクソダス 神と王」みた

監督がリドリー・スコットというだけで、前知識なしでみた。モーゼの「出エジプト記」を題材にした映画。3Dは疲れるので2Dで。確定申告も終わって仕事も山場を超えたので、ぜいたく平日ひとり映画。

 

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リドリー・スコットの前作「プロメテウス」は「エイリアン」が名作すぎたせいか、正直話はイマイチだったので、この「エクソダス」はどうだろう…という気分で観たのだが、「プロメテウス」の何倍も見応えがあって面白かった。

モーゼといえば、海が二つに割れて十戒を作った人くらいの認識しかなかった。ユダヤ人(映画ではヘブライ人)はこんな昔から過酷な目にあってたのか…これぞ本当の格差社会だ…。途中過激でリアルなテロシーンや処刑シーンがあるので、こどもに観せるなら年齢は考えた方がいい。個人的には高校生以上かと。

この映画の一番はなんといっても映像美。最初の戦闘シーンのスケールと重量感はすごい。壮大なエジプトの都市もお城も、人も衣装もメイクも蛇も。ファラオが頭にかぶってるものはコブラのイメージなんだろうか? 王家の物はなんとなくコブラっぽいもの多い。それはさておき、プロメテウスのときも感じたけど、大自然の映像がすごく良かった。そういう美しい映像と同じくらい「10の奇跡(10の災い)」のきたない気持ち悪いイヤーな描写が素晴らしい。CGで作ってるんだろうけど、よくもまあよく作ったなあ……。あとはモーゼの奥さん(マリア・バルベンデ)が良かった。最初出てきただけで、この人がヒロインねと一発でわかる美人。映画にでてくる美人をみるのは好きだ。話がよくてもヒロインが美人じゃないとがっかりする。私的にはこの映画はヒロイン項目では120点くらいだ。モーゼ役のクリスチャン・ベイルが放浪中にどんどんやつれて汚くなっていく様子もいい。そういえば王様のお母さん役でシガニー・ウィーバーもでていた。監督とはエイリアンつながりか。メイクしててもこの人ってすぐわかるな…。

 

クライマックスはマンガみたいに海割れるのか?というその辺は伏せておきます。個人的にはがっかりはしなかった。神様のほうが気になる。

 

この映画、日本人は気にならない人多いと思うけど、メインキャストがみんな白人なのはおかしいって批判があるようだ。話が歴史的に間違ってる!ってことでエジプトとモロッコでは上映禁止だそうだし、歴史や宗教がメインテーマになってる映画はいろいろデリケートだ。たしかに舞台がエジプトなのにall英語なのか?とちょっと思った(エジプトの言葉でも英語でも当然聞き取れず字幕ないとわかんないけど)

 150分と長く、私は一度中座してしまった。劇場で観る方はどうぞ万全の構えで観てください。

 最後に「トニー・スコットに捧ぐ」のクレジットが出てきたのは衝撃だった…。

 

近いうちにこれもみるべきか。

 

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