本来の自分以上に大きくなろうとすると苦しくなる
イソップ童話の中で、自分を大きくみせようとして失敗する話で、きつねと蛇の話やウシの真似をしたカエルの話がある。
きつねは蛇のように長くなりたいと、一生懸命カラダをのばし、頑張りすぎてカラダがびりっと破けてしまう。
ウシにふまれてしまったカエルの兄弟たちが「大きな動物があの子をぺちゃんこにした」と母に言う。母ガエルは大きな動物を表現するためにお腹をふくらます。このくらい?いやもっと大きいよ、の繰り返しで、頑張りすぎた母ガエルのお腹が破裂してしまう。
誰もキツネに蛇のように長くなることを期待してないし、子ガエルたちは、母ガエルが本当のウシの大きさになることも期待していない。
自分を自分以上に見せようとすると苦しくなる。
現実的には、カエルにとってのウシくらいの差のある雲の上の人に対しては、決して届かないとあきらめがつくから妬みを感じない。でも僅差に見えるような人に対しては違う。僅差に見えるようでも、敵わない、自分との差を埋めることは難しいと感じると、苦しい。
コンプレックスがハングリー精神になって「よっしゃ!」って気持ちになればいいんだけど、自己嫌悪になってしまうとよくない。
妖怪ウォッチでいうと、ネガティブーンに取り憑かれてしまうとよくない。よくないよね。
イソップ物語って中世に作られた話かと思ってたら起源は紀元前6世紀頃と知り、そんなに古いのかと驚いた。愚痴っぽいといいことないよ!って話も色々ある。改めて読むと大人のためになる話多い。
ヘタな人生論よりイソップ物語―こんなに奥が深い“大人の童話” (河出文庫)
- 作者: 植西聰
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/10
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