村上春樹のエッセイより
Those who lives in glass houses shouldn't throw stones.
ガラスの家に住む人はみだりに石を投げるべきではない。 人を責めたり非難する前に、自分に弱みがないかどうか、いちおうチェックしといた方がいいですよ、ということだ。(中略)ガラスの家に住む人として、むやみに石は投げないように心がけているわけだ。他人の間違いを見つけると(中略)ひそかに自戒するだけだ。自戒しても、それでもやっぱり間違うんだけど。
わたしは「気にしい」の部類で、上記の「ガラスの家の住民」だなあと思う。石=意思とも読める。普段の生活ではなるべく悪口をいわないようには気をつけるつもりだけど愚痴は言ってるなあ…。
石を投げていないつもりでも、普段のゴミ出しをしただけのつもりでも、歩いてた人にはそのゴミがひどく目障りな場合もある。ゴミの出し方は守ってても難癖つけられたり、カラスにつつかれるときもある。それはどうしようもない。だから神経質になりすぎず「鈍感でいる」ことも大事だと思う。
憎まれっ子世にはばかるのは、石を投げててもガラスの家に住んでないからなのかも。石を投げ返されても、「鈍感」というレンガか鉄筋かセキュリティシステムかに守られててあまりダメージを受けない。ストレスを溜めない。
いわゆる「おばさん」が「図々しい」とされてるのは舅姑や子育てをしていくうちに「鈍感力」を身につけていかざるを得ないからじゃないのか。いちいち他人の言うことに傷ついて落ち込んでたら身がもたない。生きるための能力と言うか知恵?
わたしも10年前に比べれば少しは身に付いたのかもしれないが、まだまだだな…
せめてみだりに石を投げないようには気をつけよう。
村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹,大橋歩
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