深く息を吐く

自省用

ゆるい虐待

ずんずんさんのこれ読んだ。

zunzun428blog.hatenablog.com

 

私も、頻度は低かったけど、あれはゆるい「虐待」と言っていいものだったんだな、と思う。

 

私も大きな音が怖い。祖父がよく大きな声で父を怒鳴ったり父が大きな声で母を怒鳴ったりで、きょうだいと襖越しに「早く終わんないかな…」ってじっとしてた記憶がある。

自立心も強い。早く家から出たくて絶対戻りたくなかった。もし結婚してもダメそうだったらすぐ別れられるように自分で稼げるようになりたいと思ってた。

 

父とはもう距離をおこうと決めて、実家に帰っても話をしないしもうどうでもいいんだけど、すっごくイヤなことに私もその血を受け継いでる、息子に対して必要以上に酷く怒ったことが何度もある、とここ数日考えてた。

 

子を産んでから実感したんだけど、生まれつき比較的手がかからないタイプの子と、そこそこ手がかかる子と、すごく手がかかる子といて、うちの息子はそこそことすごくの間くらい手がかかる子だった。同じ月齢の子が集まる健診のときに、なんでほとんどの子はうろちょろしないで静かに遊べるんだろう…と思い、6ヶ月か1歳児健診のときに保健師さんに相談したくらい。「このくらいでは多動ではないです、個性ですね」と言われたけど、少なくとも落ち着きがある子ではなかった。目が離せないから常に気持ちが落ち着かなかった。怒鳴ることはよくあったし、叩いてしまうことも度々あった。特に2〜5歳のころは余裕がなかった。手がかかる方のタイプの子だから怒鳴っちゃうんだよな、と自分では思ってた。虐待、という言葉が一般的になってたから、自分は虐待なんかしない!と思っていたけど、知らず知らずゆるい虐待はしてたな…と思う。

保育園のお迎えのときにひどく怒鳴ってしまったことがあって、保育士さんに「大丈夫ですか?大丈夫じゃなさそうですね…」とたしなめられ「これは怒鳴りすぎだった」と恥ずかしくなったことがあった。殴る蹴るはしないけれど、ビンタをしてしまったことは何度もある。あと息子が2歳頃、同じ歳の子を持つママ友と遊びに行ったとき、息子がチョロチョロとどっか行きそうになってコラ!と息子の頭をと叩いたことがあった。力はこめてないけど。友達は笑いつつ驚いていた。そのときに「ふつうはこのくらいじゃ叩かないんだな…」と思った。その友達と何年か後にあった時も「パシーンって叩いてたよね」と言われてしまった。

ずんずんさんは

私はそれまで24歳ぐらいまで親は子供を殴ることが普通だと思っていたのです…。

とあるけど、私はもっと遅いよ…。

 

でも当時は同居の義父母の目があったからブレーキになってたと思う。*1

 小学生になって、だいぶ落ち着いてはきたものの、ビンタしたことは何度かあるし、大きな声で叱ったり物を蹴ったりしたときはある。ゲーム機バキバキないけど、DVDをバキバキにしたことはある…。だいたい数時間経って「しまったやりすぎた」と反省する。ここ数年は怒るように叱ることはなくなり、私も少し大人になった、と思ってたんだけど…。

昨夜久々に本来の3倍くらいの熱量を発しつつ息子にあたってしまった。息子に手は出さなかったけど、息子の物に私の足が出たからこれは暴力だ。申し訳ないことをした。

いちばん嫌いな父の叱り方に似てる、こんなふうにしたくないと夫に話した。夫は特になにも言わなかったけど、今朝息子に昨日はいろいろ大変だったよな、お前ががんばってるのわかってるよ、みたいなことを言ってくれていた。思うと夫の父(義父)は強権だけど決して暴力はふるわない、夫の家では暴力はなかった。だからか、夫も暴力をふるったことがない。息子に手を出したことはない。叱ることはあるけど、めったに怒鳴ることはない。私ももう叩くまい。父のようになりたくない。

 

 

 

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

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*1:同居はすごく嫌だったけど、もし一人で育児してたら、叩く以上のことをしてたかもしれない。