深く息を吐く

自省用

「FURY」観た

ブラット・ピット主演の戦争映画「FURY」を観た。

物語の背景は1945年4月、第二次世界大戦・ヨーロッパ戦線の終結4週間前。死に物狂いで最後の抵抗を繰り広げるドイツ軍に、“フューリー”(=激しい怒り)命名された戦車で立ち向かった米軍兵士5人の想像を絶する一日の出来事を映し出す。

作品紹介|映画『フューリー』公式サイトより

 

トランスフォーマーやイーグル・アイの主役の人が出ていた。あと、ウォーキングデッドのシェーン役の人(写真右)も。

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画像はキャスト|映画『フューリー』公式サイトより

 

以下軽いネタバレあり。

 

 

 
戦闘シーンはハード&ややグロい

しょっぱなからブルドーザーっぽいのが遺体の山を片付けてるシーンがあったり、戦車の中に飛び散った遺体があったりする。体の一部や頭がふっとぶシーンもでてくるので、そういうのが苦手な人は見ない方がいい。この映画のレイティングは…?と調べたらG(一般向け。小学生だけでみてもいいレベル)。せめてPG12くらいじゃないの!?  少なくとも息子には小学生のうちには見せまい。

新人兵士ノーマン(写真右)が、主人公ドン(ブラピ)率いる隊に配属される。ノーマンは、敵の子ども兵士も捕虜も殺せない。ブラピは“お前が撃たないとどんどん味方が死ぬ”と鍛え、少しずつ戦力になっていくんだけど戦況は厳しくなっていく。

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画像はキャスト|映画『フューリー』公式サイトより

 

戦闘シーンはリアルだし長い。そんなにバトルアクションが好きなわけじゃないから、ひたすらうわーうわーっこええ!って思いながら観ていた。戦争って基本的に人殺しなんだよな…。つらいしキツイしこわいし汚い。元気がないときは観ない方がいい。

戦闘シーンはじめ、撮影はかなりこだわったらしい。狭くて暗い戦車の中の撮影についてはこんなこと書いてあった。

本物の戦車の中で数時間を費やし、ハッチをいじりながら光がどのように射し込んでくるのかを研究した。天候は曇りが多く、日の光がタンクの内部まで射し込んでくることはなかった。そこでLEDライトを床と壁に貼り付けた。それでも明るさはギリギリまで抑えた状態で撮影し、フォーカスと適正な露出をなんとか得られる程度にした。

作品紹介|映画『フューリー』公式サイトより

 

戦争と聖書

欧米って宗教が日本よりも日常に染み込んでるよなあと感じる。戦争映画に限らないけど、登場人物が聖書の中の言葉を語るのは珍しくない。FURYではシャイア・ラブーフがその役で「バイブル」というニックネームをつけられてる。聖書の言葉の意味に親しんでればもっとこの映画の良さがわかるんだろうな、と思った。「プライベートライアン」でも腕のいい狙撃手が聖書の言葉をブツブツいいながら敵を撃つシーンがあった。神の言葉と敵を撃つことがセットになってるのは矛盾を感じるけど、極限状態での唯一のよりどころが神の言葉なんだろうと感じる。日本人は一応仏教の国なんだろうけど、こういうふうには染み込んではいないよなあ。

戦争映画見た後は、太平洋戦争に行った祖父のことを思い出す。幸い祖父の出征先は激戦地じゃなく無事に帰ってきたけれども、そうでなかったら私は生まれてなかったかもしれない。平和だからこそ観れる戦争映画。

 

 

所さんの世田谷ベース

「FURY」鑑賞後、夫がこの録画も観るようにと言うので観た。

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写真はwww.bsfuji.tvより。ミニマリズムとは真逆の方向をいく世田谷ベースの世界。

 

そしたら所さんがこの「FURY」を紹介していた。所さんいわく

  • シャーマン戦車が主役の映画(ブラピではない)
  • ブラピのもってた「1917USアーミーという45口径の銃」のグリップのところに、女の人の絵が彫ってある
  • シャーマン戦車にも新型旧型あって、映画は新型にブラピが乗ってるけど古参兵がたくさんいるんだから旧型に乗っていてほしかった
  • 旧式シャーマンはタイガーにすぐやられちゃって、出番が少なくて残念

というようなことを語っていた。1/6の自作?模型をかたわらに。ミリタリーオタクにはたまらない映画らしい。

わたしはシャーマン戦車もドイツのタイガー(ティーガー)戦車も知らず、戦闘シーンはどっちがどっちなのかまで気がまわらずに観ていた。 こうやってみると全然違う。で、この映画は現存する本物のタイガー戦車を使ってるっていうことでもすごいんだよ!と公式サイトにあった。

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作品紹介|映画『フューリー』公式サイトより

 

ドイツ軍のタイガー戦車は本当に強かったらしく、タイガー戦車1両倒すのにシャーマン4〜5両が必要だっだそう。夫が言うには「タイガーはガンダムでシャーマン戦車は量産型ザク」。タイガーは量産できなかったそうだし。なるほど。でもガンダムの方がもっと強いな…。

所さんの解説を聞いたら、細かい部分をもう一回観てみたくなった。