深く息を吐く

自省用

新卒の頃の職場環境

昭和のビジネス再現の記事を読んだ。プレゼン資料が模造紙!重要書類が風呂敷包みなんて「花子とアン」みたい。

 

ここまでじゃないけど、私の新卒の頃も今とはだいぶ違うので書いてみる。

就職活動

良さそうな会社を選んで、ハガキに手書きで新卒採用資料希望の旨を書いて資料請求した。たしか40〜50社くらい。当時は履歴書ももちろん手書き。書き損じたらやり直し。応募から入社まではほぼ手紙、たまに電話でやりとり。実際に受けた会社は10社いかないくらい。内定もらえた会社は正直「あこがれの会社」というわけではなかった。なんとか端っこにしがみついた、という感じ。

初めての会社

会社の規模は100人ちょっと。いまはその会社はもう存在してない。机の上は電話とペン立て、カッターマット、ペーパーセメントとディスペンサー。デスクでタバコを吸っていい時間とダメな時間があった。禁煙タイムという制度ができたんだよと先輩は言ってた。20人くらいいる制作職に対してMacはたった3台。PCエリアは禁煙だった。

 

f:id:yamatonatu:20150429110624j:plain

↑当時一式揃えると、廉価版でも40〜50万はかかったように思う。タワー型だと70〜80万?

 

個人のメールアドレスはなく、共用のアドレスしかなかった。会社でインターネットはつながってたかもしれないが見るヒマはなかった。エラい人用に個人用PCはあったのかもしれないけど覚えてない。会社にはカラープリンターがなくてがっかりした。まだまだアナログの時代だった。お茶汲みはしなかったがお使いは多かった。まだモデム回線主流の時代だったから自宅はネットひいてなかった。ひいたのはISDNが安くなってから。(歳がばれるな…)

初めての転職

入社1年後人事異動で、非常に不本意なところに配属が決まった。将来を考えると新しい部署で仕事を覚えるより、第二新卒として希望に近い仕事をした方がいいと思った。異動が決まったその日から転職活動をはじめた。新聞の求人欄とB-ingと固定電話が頼り。1カ月くらいで転職を決めた。 

新しい会社は50人くらいの会社。1人1台Macがあって、個人のメールアドレスをもらえたのが超嬉しかった。 カラープリンターも2台あった。マックの機種までは覚えてないが、たぶんPowerMac Power Macintoshだった。Quadraもあったのは覚えてる。懐かしい。HDの容量は500MBくらいだった。1GBなんてなかった。AdobeのソフトはまだIllustratorが5くらいだったような気がする。ソフトのインストールはフロッピーディスク複数枚。モニタがまだ液晶ではなかったからデスクが狭かった。SCSI接続する機器にはターミネーターが必要だった。そのへんがよくわからなくてよく男性社員に聞いた。社内は全面禁煙だった。

Power MacPowerPC G4を採用した機種からPower Mac。私が当時使ってた漢字talk7.xの時代はPower MacintoshPower Macintosh - Wikipedia

 

まだまだFAXでのやりとりは多かった。メールでのやりとりの添付ファイルの上限は500KBくらいにしてた。1MB以上はマナーとしてタブーだった。大量のデータのやりとりはMOディスクを使い、急ぎの時はバイク便をよく使っていた。私よりも若い新人にお使いを頼んでいた記憶もある。相手にもよるが今は8MBくらいならメールに添付しちゃう。昔では考えられない。

 

仕事は技術の進化ですっごく楽になった部分がたくさんあるのに、どんどん単価と納期が厳しくなってるからトータルで大変さは変わらない。なんか子育てと似てる。 

今はUSBメモリでも4GBや8GBなんて普通だ。GoogleDriveは15GBまで使える。外付けHDの単位はTB。半分以上は多分要らないデータで、一応使うかもと思って持ってるデータ。

データ容量を節約節約のHD貧乏時代を知ってるので、今の若い子がでっかいデータのまま作業しているのをたまに開けるとビックリする。もうちょっと軽くすれば作業時間も軽くなるよ!と言いたくなる。

こういう発言が歳をとったということか。