深く息を吐く

自省用

入学した頃の日々

息子が小学校に入学した頃のことを思い出した。いわゆる小1の壁。壁っていうより山だった。入学前からだんだん始まって、途中やや険しくなってくるが、いくつか越えると徐々になだらかになってくという感じ。

入学準備品揃えや大量の名前書き、給食が始まるまでの学童弁当、しばらく大量に来るプリントの山、慣れない宿題の山とか色々あるけど、一番苦労したのは帰りの時間だ。

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photo credit: halfrain via photopin cc

 

保育園は18:30までにお迎えに行けばいいのに、公立学童は18:00までにお迎え。お迎えに間に合わなくてもよっぽどの非常時以外は18時に解散。
この30分はでかい。当時私は契約社員で、定時より1時間半早く退社していたからこれ以上早く上がるのは無理。でも小1に留守番させるのは不安。義実家は約1キロ離れてるというかわざわざ離れたので最初から選択肢からはずしていた。入学前、確か1月頃にファミリーサポートセンターに登録する。


仲介の方に「毎日は無理ですよ」と言われる。登録後間もなく週3回お願いできる方がみつかった。家は近所のおばあちゃん。民間学童も考えたが家から距離があるし、短時間の割に結構高い。

あとの2日はどうしようか、と悩んでいたとき、近所に公文(くもん)をみつける。入学前の2月頃から物は試しと行きはじめた。平日1回と土曜日の週2回、私と息子で一緒に行ってみる。

公文の先生は働くお母さんに優しく「託児所がわりと言ってはなんですが、お母さんが帰ってくるまで教室にいていいですよ!!」とおっしゃってくださったので、よおし!と思って息子にも「続けてみようよ」と言い聞かせる。しかし、この時点で宿題の多さにおののく…。ちなみに教科は国語のみ。月謝は6千円くらい。

そして4月、めでたく入学。入学と同時にキッズケータイを持たせた。小学校入学して何日かしての初めてのひとり公文の日。最初だけど、公文はもう何回か行ってるから今日は1人で大丈夫だよね?と息子とよーく話して朝家を出た。ちょっと心配だったけど、家からも学校からも近いし、それほど待たせるわけじゃないし…とドキドキしてた帰り道、義実家から私に電話がかかってくる。「あの子がランドセルしょったままひょっこり来て、今ウチにいるんだけど…!」

学童終わってから義実家までひとりで歩いて帰ったようだ。義両親も私もビックリした。1人で義実家まで歩かせたことはなかったからだ。よくよく息子に聞いてみると「くもん行きたくなかったの…」とぽろぽろ泣く。


ああ、

車にぶつからなくて良かった。

迷子にならなくて良かった。

ジジとババが在宅で良かった。


とにかく無事で良かったことを喜び、結果的に息子にイヤと言えないことを強要してしまったんだと深く反省した。義両親にはことの次第を説明しお礼を言った。

息子には、嫌なことはイヤと言っていいこと、約束は守ること、ひとりで黙ってどこかに行かないこと、などを話した。そして私の都合を押しつけてしまったことをあやまった。そして初めて1カ月半で公文は退会した。

さて、公文をあてにしてた週2回どうしよう…と思ってたら、同じ保育園のAちゃんのお母さんが、
「学童終わったら駅で娘と待ち合わせるから、息子くんも一緒に待ってれば? うちの娘を1人で待たせてるより安心だし。」
と言ってくれた。有り難いお話なのでお願いすることに。それならちょうど駅に18:20待ち合わせになってちょうどいい。駅近くには交番もある。

月曜日と木曜日はAちゃんと駅で待ってる日、ということにした。週二回ならなんとか間に合うように帰れる。もし万が一遅くなりそうなときは家に連れて行くよ、ということにして。

そのうち、Aちゃんがお稽古ごとはじめたり、うちも仕事の都合でファミサポさんの曜日を変更することがあったりで「二人で駅で待つ」は3ヶ月くらいで自然消滅してしまった。

最初のひと月はAちゃんのお母さんとの連絡を密にしてて多分お互い大変だったけど、この頃二人で駅で待ってる姿はめちゃめちゃ可愛かった。二人は今も仲良し(らしい)。

うちはひとりっ子なので一度きり。写真とっとけばよかったな…。